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                    2001年11月30日 vol 6
・掴(つか)むお話

製品の加工時に、加工現場の職人は何を一番初めに考えると思われますか?

現場の職人は、まず製品素材の「チャッキング方法」(加工機械への固定方法)を考えていきます。

図面に書かれた精度・品質を満足させるために、どこから削り始めたらいいのか?
その為にどこを掴めば良いのかをまず初めに考えていきます。

旋盤加工で丸物を加工する場合、通常は「三爪(みつづめ)チャック」で加工がされます
ここで注意をしなければならないのは、三爪チャックの場合、製品を保持するのに均等120°の位置にある三カ所の爪で掴むために「歪み」が生まれやすいことに注意が必要です。

真円度測定器などで測定すると、ちょうど三角形の「オニギリ」の様な形に変形していることがはっきりと分かります。

パイプの様な中空の素材では、チャッキングの圧力が高すぎると驚くほど変形します。

また、厚みが薄い物などの場合は、3カ所の爪の有るところ以外は「当たり」が無いので切削加工時の力によって製品が逃げてしまい平行度が大きく狂ってしまいます。

ダイキャスト製品設計時に案外見落としがちなのがこの「加工時のチャッキング変形」です。

軽量化を図るために、製品の肉厚を薄くしすぎると、加工時にチャッキングによる変形が出てしまい、製品の最終寸法公差を満足させることが出来なくしてしまう事が有ります。 

製品の変形は、実際に加工してみないと分からないことが多いので注意をしましょう

型を起こして、ダイキャストを打って、さあ加工と言う時になって、あっしまった(*_*) と言う事にならないように試作時に十分検証することが必要です。

ポイント
「加工時のチャッキング変形」には十分注意をして設計をしましょう。
特にダイキャスト製品の設計時には注意してください。


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