日本一の技術目指して 〜 後藤 良一
                二代目が思う次世代のモノ作り

  私と会社(一粒の種から)

本日は、二代目経営者としての立場から少ない経験の中で悩み、苦しんだ事、又、将来の「モノづくり」に対する希望や夢を述べさせて頂き、20代〜40代の同世代の二代目経営者の皆様のご参考になればと思っております。

    「ちいさい会社なんですが、
           日本一の技術と真面目さで、日本一の品物を製造ります。」

現社長である私の父親が、「無」から築いてくれた会社。

たとえ、それがどんなに小さな会社であっても「ゼロ」では有りません。

この小さな「種」の様な会社を大きな大木へと育てるのも、枯らしてしまうのも
全て二代目の私にかかっているのです。

現在の有限会社大阪製作所は、私の父親が昭和34年に創業致しました。卓上旋盤3台の設備で個人企業からのスタートでした。

しかし、創業して1年目に当時のお金で、500万円の不渡り手形を受けてしまい、「ゼロ」どころかマイナスからのスタートだった、と言っても良いでしょう。母親も含め、私達三男一女の四人兄弟で幼い頃から会社の仕事をよく手伝った事を覚えています。

私が会社に入社したのは24歳の時でした。
先に次男の弟が入社しており二人で工場の2階に寝泊まりして、朝は6時起床、夜は8時9時頃まで働く日々が続きました。当時は農機具関係や一般産業向けの加工が主体で、朝早くから夜遅くまで働く中で

   「人生の多くの時間を費やす会社。
    ならば人と違った方法や工夫で、人とは違った 『ものづくり』 をやりたい、
          夢や希望を語れるような会社にしたい」

と強く思う様になりました。それにはまず勉強だと、二人で加工技術に関する書籍を買いあさり、
徹底的に読むことから始め、次第にそれでは飽き足らず、大学の先生に手紙を出しては、
お会いしてもらい色々と教えて頂きました。その中から初めに書きました
「ちいさな会社なんですが〜」と言う目標も生まれたのです。

そうした努力のおかげで、事業内容も半導体製造装置部品加工、医療分析機器加工、理化学機器加工へとシフトさせて行く事が出来ました。8年前には3番目の弟が大手企業を辞めて私達の会社に入社してくれました。又、他の会社の製造責任者だった方にも入社してもらい、初めは本当に夢の様だった目標も、現在一歩一歩実現のために歩めていると感じられる様になってまいりました。

 次世代のモノづくりを目指して

(人と情報を活かしてQR生産を目指そう)

これからの私達の時代は、世界のマーケットを視野に入れた国際的な競争の時代になる事はまちがいありません。現に私達のような小さな企業でも、韓国の三星電子などから技術的な問い合わせが直接FAXで送られて来ています。これからは、人と情報の優劣が勝負の分かれ目になるのでは無いでしょうか。

私達二代目経営者は、この国際的競争時代に夢を持ちつつ、この競争に勝つことを考えねばなりません。海外投資が進み、新興工業国を目指す国々が産業育成に力を入れている今、資本や設備だけでその優位性を保とうとする事は増々困難となるでしょう。

次世代の「モノづくり」のキーポイントは「情報とQR(クイックレスポンス)生産」だと言われています。
高品質、高精度、多工程、多品種少量生産、新素材加工など差別化した「モノづくり」の為にも、ノウハウと情報が不可欠です。市場が求める、よりスピーディ−なQR生産を実現するには、ノウハウを考え蓄積し、情報を見つけ出し、ネットワーク化し活用して行く事が必要です。
そして、それを考え実現出来るのは、
           資本や設備では無く、唯一「人」で有り
                          私達二代目経営者自身なのです。


 あとがき

私達二代目経営者は、利益を出す事を重要にしなければならないのはもちろんですが、夢や希望を持ち、人間の素晴らしさや持っている能力を大切にしていく経営を、目指して行かなければならないのでは無いでしょうか。
最後に私自身が、仕事をする上で大切にしている言葉をご紹介して終わりにしたいと思います。


わたしもあなたも今日一日
仕事を通して人間的に成長できる
"自分"となれますように

わたしもあなたも今日一日
働くことが"喜び"となり
喜びの取引から
"生まれる利益"を大切にしよう

わたしもあなたも今日一日
ひがみを捨てて、希望に生きよう
運命を愛し、運命を生かせ

ありがとうございました。




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