−渡りの職人−
一人の職人が逝きました
俺と親子ほどの差がありながら俺が本当に辛いとき理解して、支えてくれた頑固な職人が逝きました
渡りの職人と呼ばれ、多くの工場を渡り歩きながらどこの現場でも、職人をまとめてきた男気のある、そんな職人でした
大阪製作所に来たのは7年前の初夏のことだったと記憶しています
入社したその日に、俺とタバコの吸う場所の事でけんかをして昼から帰ってしまい、とてもじゃないけどウチでは長く続かない・・
実はそう・・、俺は思っていたんだ・・。
それから、何度も意見の食い違いは有ったモノの、回りの職人さん達をまとめ、アルミ鏡面切削加工技術を一緒に開発して、本当に俺の右腕、俺の良き理解者として、大阪製作所支えてくれましたね。
「これからやで儲かるのは」そうなんども言ってくれたのも貴方でした・・
最後まで俺を信じていてくれた・・・職人が静かに逝きました
合掌
「工員は、時間内に会社にいて自分が儲けることだけを考える。
俺たち職人は違う、どれだけ時間を掛けても
まず、会社を儲けさせて、それから俺たちが儲ける」
−藤川重信−
享年69才 2001年8月5日 朝8時33分 永眠
今晩だけは、少し飲ませてください・・
『町工場のオヤジぃ』 |
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